木に囲まれた空間は、なぜ優しく感じられるのでしょう。答の一つは、光の反射率。人が心地よく感じる反射率は50〜60%といわれますが、檜など白木の板の反射率がちょうどこの範囲にあたります。自然の木肌の細かな凹凸が有害な紫外線を吸収し、まぶしさを和らげてくれるのです。
そして、もう一つの答は、音響への作用です。コンクリートや石の空間で発した音は、そのあとに強い残響音を残します。その点、木は音を適度に吸収し、心地よく響かせる効果を持っています。コンサートホールなどに木が多用される理由もここにあるのです。

高温多湿の夏。寒さと乾燥の冬。そんな日本の気候風土に、木はぴったりの住宅素材です。「木は呼吸する」といわれるように、木は優れた調湿作用を備えています。これにより、湿度の高い季節は湿気を吸い、乾燥した季節は室内に水分を放出。1本の柱で1.2もの水分を蓄えることができるため、その働きもパワフルです。
パイプ状の細胞の集合体である木は、そのパイプの中の空気が熱の伝導を遮り、コンクリートの10倍もの断熱性能を発揮します。その結果、温度・湿度ともに、快適な室内環境を保ってくれるというわけです。

アレルギーの原因といわれるカビやダニ。木の家なら、その発生を抑えることができます。なぜなら、木は天然の調湿作用を備えているため、結露しやすいコンクリート住宅に比べて、湿気を好むカビやダニが繁殖しにくい環境を作るからです。また、ヒノキなどの木は抗菌・防虫効果に優れた天然物質を含んでおり、木そのものがカビやダニを寄せつけません。しかも、その天然物質には抗アレルギー効果もあることが、最近の研究でわかっています。

















